Norsch / :ZOVIET*FRANCE

ソビエトフランスはとらえどころのない不思議な感覚があります。
この音をノイズと言ってよいのかはよくわかりません。
前半はテクノ風の音が延々と続き、後半には民族音楽的な音もあり、またひたすらビートとコーラスのような歌声がかすかに聞こえてきます。
そして叫びやらがはいっていたり、疑似フォークロアなテクノが続いたと思えば、ひび割れた声が途中に入り、最後は叫びで終わるという、なんとも不思議なレコードです。
このレコードの位置づけとしては、2ndシングルに相当しているようですが、全部で20分以上の大作です。
最初に入手したのが、本作のレコード。
ソビエトフランスは、当時は変則的なジャケットが有名で、本作は薄いのアルミジャケットでした。
右端の方に、文字が浮き出るような感じで、ソビエトフランスと書かれている思われる文字があります。
ハンドメイド作品なので、あまりたくさんは作られなかったと思います。
人気もあったので、入手は大変難しかったです。
他のシングルでは、段ボールのジャケットや合板のジャケットなど、凝りに凝った作りでノイズファンを魅了しました。
その後、初期の変則ジャケットの作品が、CDで再発され、何とか聞くことができました。
そのCDもあまり部数が発行されなかったのか、高価で取引されておりました。
一度だけ、ロンドンのクイーンエリザベスホールでRYOJI IKEDAとコラボしたライブを観たことがあります。
当時、RYOJI IKEDAはイギリスでは度々、ライブや展覧会をやっており、精力的に活動しておりました。
そこにあまり表に出てこないソビエトフランスが加わるというのは、大変驚いた記憶があります。
今はYouTubeでソビエトフランスのライブも観られるので、良い時代になったと思います。
現在も精力的に作品を発表しており、ライブでも活躍しているようです。