Knees & Bones / CONTROLLED BLEEDING


コントロールブリーディング(CB)の代表作としては、本作をあげます。
初期のCBは音に荒々しさがあり、ハーシュノイズ、パワーエレクトロニクス的な音もあれば、ダークアンビエントのようなミュージックコンクレート調な音も出しており、いずれも80年代初頭のノイズ音楽の色々な要素が入り混ざっています。
最初期の頃は、ラムレーのBroken Flagと、メルツバウのZSFプロダクションからそれぞれカセットで作品を出しており、その後、『Body Samples』を経て、本作が出されました。
しかし、当時は入手が難しく、私自身はCD化がなされる90年代まで本作も聴くことができませんでした。

CBの音を最初に聴いたのは『Between Tides』。
初期の作品と比べると、アルバム自体の完成度は高いように思いますが、ダークアンビエント風な作りになっています。
本作や1stカセットの『Distress Signals』の方が、音は粗削りですが、それがまた良かったりします。
ノイズ音楽としては、本作以前のものにおいて、原初的なノイズのパワーを感じることができます。

このため、CBの良さに改めて気づいたのは、90年代に入ってからであるため、他のノイズ作品と比べると、だいぶ遅れて知った感があります。
今でもたまに本作を聴くことがありますが、改めて聞いても、色々なノイズの要素が入っているので、面白い作品だと思います。

現在はSpotifyやYouTubeで初期の作品を含めて、聴くことができます。
気軽に聞くことができるようになり、とてもありがたいです。