A Return To Slavery / RAMLEH


RAMLEHとの出会いは、本作の衝撃的なジャケットでした。
当時のFools Mateのレビューや広告に出ておりましたが、SPK並みのインパクトで驚きました。
ほぼ同じ頃に出たHand Of Gloryもジャケットが衝撃的で、どちらも欲しかったのですが、北海道にはおいてあるはずもなく、東京のレコード屋ではすぐに売り切れとなり、入手することはできませんでした。
本作はRAMLEHとLIBERTARIAN RECORDINGSとのスプリットレコードですが、Hand of Gloryと合わせて、RAMLEHの代表作と思っております。

その後、みかけても、とんでもなく高い値段で中古レコード屋にあり、長い間、聞くことができないでおりました。

RAMLEH自身は、90年代になり日本にも来たりしたようで、ゲロゲリゲゲゲが主催するVIS A VISからも12インチシングルを出したりしておりました。
その後、いくつかアルバムを出していたので、音を聴く機会がありましたが、ガレージ系もあり、サイケデリック系もあり、得体が知れない感じでしたが、ノイズかと言われると…という感じがしておりました。

そして、なんとセルフ編集版として、ジャケット違いでPUREレーベルから、We Created It, Let’s Take It Over Vol IIというタイトルに本作が、Vol IIIの中にReturn To Slaveryを入れて発売されました。
聴いてみると、当時のRAMLEHとは全く異なるノイズバンドとしての楽曲ばかりで、興奮した覚えがあります。
しかしジャケットが、RAMLEH主催と思われるPUREレーベルはなぜか初期の頃はすべて同じジャケットで、タイトルとバンド名がシールで貼られているだけでした。
シールをはがしてしまうと、どれも同じジャケットで、BROKEN FLAGレーベルの頃から通ずるジャケットの特異性がなく寂しい感じがしました。
(その後、PUREからも少し変則的な形なジャケットの別バージョンが作られていたようですが…)

1994年に幸運にもRAMLEHのライブを観ることができました。
前座はSKULL FLOWER。どちらも往年のノイズバンドというイメージではなく、RAMLEHはサイケデリック感のあるバンドという感じでした。
それはそれで好きなのですが、ノイズ全盛期のRAMLEHも見てみたかったです…。
今は無事(?)にノイズバンドに戻ったようですので、ある意味、貴重な時期のライブを観られたとも思っております。